大切な試験と大切な友人

去年から取り組んでいた資格試験がやっと終わった。本当は昨年末に友人たちと同じタイミングで受けるはずだったけど、コロナにかかってしまって行けなくてベッドの上でうなされながら泣いた。

この一週間ほどは仕事から帰ってからも遅くまで工具を使って試験の練習をしていたから手首が痛くてしょうがなかった。難易度は高くないけど、やっぱり実技試験は当日になってみないとわからない分緊張する。試験はどうにか無事に終えられたはず。後はどきどきしながら発表を待つことしかできない。

「当日会場前に様子を見に行く」と言っていた友人の姿が無くて、うそつき〜とちょっと腹を立てながら試験会場を後にする。電車の中で連絡をして友人と合流すると別の友人と朝からラーメンを食べに行っていたと聞いてまたちょっと腹が立った。約束したのに。

お昼ごはんに職場のビルにある蕎麦屋に入って、お腹いっぱい食べた後は暑い中三人で川原をずっとひたすら歩いて「こんなことして小学生みたいやな」とか汗だくで話しながら一番すきな喫茶店に入っていつものフルーツパフェを食べてまたたくさん話した。友人は「こんなに人とおしゃべりしたの久しぶりだよ」と嬉しそうに言っていた。

自転車で大阪まで帰る友人を見送ってから、ファミマに併設されていた謎なバーで二人でお酒をたくさん飲んだ。試験勉強のためにずっと飲んでいなかったから本当に美味しかった。

 

友人は仕事を続けるか辞めるかの瀬戸際にいて悩んでいるみたいだった。辞めたら地元に帰ってしまうからどうしようもなく寂しい。でも今のところを辞めて地元に戻る方が友人は幸せなのだろうと思うと、自分の寂しさが友人の足を引っ張ることになってしまうからきつい。

 

離れても縁は続くと思うけど、こんなに頻繁に会って話して助けてもらって思いきりけんかしての関係を人と築いたのは学生の頃以来のことだから物理的に距離が離れることがどうしても惜しくて悲しい。